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屋根工事
2024/12/23

屋根工事と板金工事の違いとは?工事内容や費用相場まで解説

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「屋根の板金が浮いているから工事が必要」
「放っておくと雨漏りの危険がある」

訪問営業でこのように言われ、不安を感じている方は少なくないでしょう。屋根板金工事は建物を雨から守る重要な工事ですが、同時に悪質な業者による被害も後を絶ちません。実際、屋根板金工事は建物の状態や劣化状況によって、必要な工事内容や費用が大きく変わってきます。

例えば棟板金の浮きは、単なる釘の打ち直しで済む場合もあれば、貫板の腐食により交換工事が必要になることも。適切な判断を誤ると、必要以上の出費を強いられたり、逆に放置によって被害が拡大したりするリスクがあります。

この記事では、屋根工事と板金工事の違いから、板金の種類、劣化症状、工事費用の相場まで、屋根板金工事に関する重要な情報を分かりやすく解説します。

訪問営業の対処方法や信頼できる業者の選び方についても詳しくお伝えしていきますので、工事をご検討の方はぜひ参考にしてください。

屋根板金工事とは?

屋根板金工事とは、建物の屋根に使用される金属製の部材を取り付けたり、修理したりする専門工事のことを指します。主に雨漏り防止や建物の耐久性向上を目的として行われ、建築物の維持管理において重要な役割を果たしています。

屋根板金の種類には、屋根の頂部に取り付けられる棟板金、屋根の谷間に施工される谷板金、屋根の端部に設置されるケラバ板金などがあります。これらの板金部材は、建物内部への雨水の浸入を防ぎ、屋根材の耐久性を高める重要な役割を担っています。

近年では、従来のトタン(亜鉛めっき鋼板)に代わり、耐久性や耐候性に優れたガルバリウム鋼板が主流となっており、メンテナンス性も向上しています。

屋根工事の基礎知識について、詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。
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屋根工事と板金工事の違い

屋根工事と板金工事は、一見似ているように思えますが、その専門性と範囲には明確な違いがあります。

屋根工事は瓦やスレート、金属屋根材など、屋根全体の施工を行う工事を指します。一方、板金工事は金属製の部材を加工・施工する専門工事で、屋根以外の部分にも及びます。

例えば、瓦屋根の場合、瓦の施工は屋根工事の範囲ですが、その谷部分に設置される谷板金の施工は板金工事の範疇となります。また、板金工事は雨樋の取り付けや外壁の金属サイディング工事なども含む、より広い施工範囲を持っています。

特に重要なのは、それぞれの工事に必要な技術と専門性が異なる点です。板金工事は金属の加工技術が必要不可欠であり、その技術を持った専門の職人によって行われます。

屋根工事の種類について、詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

屋根工事の主な種類は7つ!各工事の内容と費用相場まで解説

板金工事の主な種類と費用相場

屋根板金工事には、設置場所や目的によって様々な種類があります。それぞれの工事内容や特徴、費用相場について解説していきます。以下の3種類について詳しく見ていきましょう。

適切な工事方法を選ぶことで、建物を長く保護し、雨漏りなどのトラブルを防ぐことができます。

種類1:棟板金工事

棟板金工事は、屋根の頂点部分(棟)に設置する板金の取り付けや修理を行う工事です。主にスレート屋根や金属屋根で使用され、屋根の頂点部分からの雨水の侵入を防ぐ重要な役割を果たしています。

工事費用の相場は、棟板金の交換工事で20万円以上が目安です。既存の棟板金の浮きや飛散の修理は10万円程度から、釘打ちコーキング補修であれば2~4万円程度です。また、塗装のみの場合は5万円程度からとなります。

工事が必要になる主な症状は、板金の浮き、釘の緩み、錆びの発生などです。放置すると雨漏りの原因となるだけでなく、強風で板金が飛散する危険性もあるため、早めの対応が推奨されます。台風などで飛散した場合は、火災保険の対象となる可能性もあります。

種類2:谷板金工事

谷板金工事は、屋根の谷部分(2つの屋根面が交わる部分)に施工される板金の取り付けや修理を行う工事です。谷部分は雨水が集中して流れる場所のため、適切な板金施工が雨漏り防止に不可欠です。

工事費用の相場は、谷板金の交換工事で20万円以上からとなります。既存の谷板金の上から新しい板金をかぶせるカバー工法の場合は10万円程度から、防水工事の場合も20万円程度からが目安です。工事範囲や建物の状況によって変動します。

谷板金は落ち葉や土埃が溜まりやすく、定期的な清掃と点検が重要です。特に台風シーズン前の点検がおすすめです。清掃のみの場合は1~3万円程度で作業可能です。

種類3:水切り板金工事

水切り板金工事は、屋根と外壁の取り合い部分や軒先に設置する板金の施工を行う工事です。雨水を適切に排水し、建物内部への浸水を防ぐ役割があります。壁際水切りやケラバ水切りなど、設置場所によって様々な種類があります。

工事費用の相場は、交換や新設の場合で20万円程度からが目安となります。サビが発生している場合のサビ止め塗装は5~7万円程度です。建物の構造や水切り板金の種類によって費用は異なります。

特に外壁との取り合い部分は雨漏りが発生しやすい箇所のため、定期的な点検と適切なメンテナンスが重要です。塗装工事と同時に行うことで、足場代などのコストを抑えることができます。板金周りの清掃は1~3万円程度で実施可能です。

屋根工事の費用相場について、詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

屋根工事の費用相場を解説!種類別の費用相場と安く抑えるコツまで

工事するべき屋根板金の劣化症状

屋根板金には様々な劣化症状が現れます。早期発見・早期対応が補修費用の削減につながるため、定期的な点検が重要です。以下の5つの代表的な症状について詳しく解説していきます。

これらの症状を放置すると雨漏りなどの重大な被害につながる可能性があります。早めの対応を心がけましょう。

症状1:板金の浮き・変形

板金の浮きや変形は、主に強風や温度差による金属の伸縮が原因で発生します。特に棟板金は、釘やビスで固定されていますが、経年劣化により固定部分が緩んでくることで浮き上がってきます。また、台風などの強風にあおられることで、徐々に変形していくこともあります。

一般的に築7~10年程度で釘の緩みが生じ始め、板金の浮きや変形が起きやすくなります。症状が軽い場合は、釘の打ち直しやコーキング処理で対応可能ですが、下地の貫板まで腐食している場合は交換工事が必要です。

強風時にバタバタと音がする場合は、板金の浮きを疑う必要があります。特に台風シーズン前には点検を行い、必要に応じて補修することをおすすめします。

症状2:板金の孔開き

板金の孔開きは、長年の雨風や紫外線による劣化、そして錆びの進行によって発生します。特に谷板金や水切り板金など、常に雨水が集中して流れる場所で起こりやすい症状です。

孔開きが発生すると、その部分から直接雨水が浸入するため、早急な対応が必要です。症状が見つかった場合、その周辺も劣化している可能性が高いため、部分的な補修ではなく、板金全体の交換を検討する必要があります。

また、孔開きは見た目では分かりにくい場合もあるため、定期的な専門家による点検が重要です。特に築20年以上経過している建物では、重点的にチェックする必要があります。

症状3:板金の錆び

板金の錆びは、雨水や結露による水分との接触で発生します。現在の板金は耐久性の高いガルバリウム鋼板が主流ですが、それでも経年劣化により錆びは避けられません。特に海岸部など、塩害の影響を受ける地域では錆びの進行が早くなります。

錆びの初期段階であれば、サビ止め塗装(5~7万円程度)で対応可能です。しかし、錆びが広範囲に広がっている場合や、板金自体が脆くなっている場合は、交換工事が必要になります。

また、錆びは見た目の問題だけでなく、放置すると板金の強度低下や孔開きにつながる可能性があるため、早めの対応が推奨されます。

症状4:板金の剥がれ・飛散

板金の剥がれや飛散は、強風や台風による影響で発生する深刻な症状です。特に棟板金の固定部分が劣化している場合、突風で一気に剥がれてしまうことがあります。飛散した板金は近隣の建物や車、通行人などに被害を及ぼす可能性があり、重大な事故につながる恐れがあります。

この症状が発生した場合、応急処置として板金を固定し直す必要がありますが、最終的には新しい板金への交換が必要です。台風による飛散の場合は、火災保険の対象となる可能性もあるため、保険会社への確認をおすすめします。

予防策としては、定期的な点検で固定部分の緩みをチェックし、必要に応じて補強や交換を行うことが重要です。

症状5:板金継ぎ目の劣化

板金継ぎ目の劣化は、板金同士の接合部分で発生する症状です。経年劣化によってコーキング材が硬化・劣化したり、板金の動きによって隙間が生じたりすることで、雨水が浸入しやすくなります。

継ぎ目の劣化は、見た目では判断が難しい場合が多く、雨漏りが発生して初めて気付くことも少なくありません。特に谷板金や水切り板金の継ぎ目は要注意です。

対応としては、劣化部分のコーキング打ち直しや板金の固定し直しで改善できる場合もありますが、継ぎ目全体の劣化が進んでいる場合は板金の交換が必要になります。予防的なメンテナンスとして、10年程度での点検・補修をおすすめします。

「屋根の板金が浮いている」の訪問営業には要注意!

近年、「屋根の板金が浮いている」と突然訪問してくる業者による被害が全国で多発しています。国民生活センターには年間5,000件以上の相談が寄せられており、特に高齢者を狙った悪質な営業が問題となっています。

このような訪問営業では、「すぐに工事しないと雨漏りする」「このまま放置すると危険」などと不安をあおり、その場での契約を迫ってきます。中には実際に屋根に上がり、故意に板金を破損させたり、問題のない部分を不具合があると偽ったりするケースも報告されています。

このような被害を防ぐために、以下の3点を必ず守りましょう。

  • その場で屋根に上げない
  • 即日の契約は絶対に避ける
  • 複数の信頼できる業者に相見積もりを依頼する

訪問業者に声をかけられても、インターホン越しの対応を心がけ、できるだけ玄関を開けないようにしましょう。

もし話を聞いてしまった場合でも、「親戚に建設会社を経営している人がいるので相談します」「実家の大工さんに見てもらいます」など、はっきりと断ることが重要です。不安に感じた場合は、すぐに最寄りの消費者センターや警察に相談することをおすすめします。

屋根は普段目にする機会が少ないからこそ、慎重に信頼できる業者を選ぶことが大切です。

悪徳業者と契約してしまった場合の対処法

万が一、悪徳業者と契約してしまった場合でも、適切な対応で被害を最小限に抑えることができます。以下の2つの対処法について詳しく解説していきます。

早めの対応が重要です。契約書を受け取ったらすぐに行動を起こしましょう。

対処法1:クーリングオフ制度を活用しよう

クーリングオフとは、訪問販売で契約した場合に、契約書面を受け取った日を含めて8日以内であれば、無条件で契約を解除できる制度です。この制度は、たとえ工事が始まっていても適用できます。

クーリングオフの手続きは、必ず書面(内容証明郵便がおすすめ)で行う必要があります。書面には契約の解除を通知する旨、契約年月日、契約内容、契約者の名前と住所を明記します。支払い方法がクレジットの場合は、クレジット会社にも同様の通知が必要です。

なお、自分で書面を作成するのが不安な場合は、消費者センターに相談すれば書面作成のアドバイスを受けられます。8日間の期限を過ぎないよう、早めの対応を心がけましょう。

対処法2:消費者センターに相談しよう

消費者センターは、消費者トラブルの解決をサポートする公的な機関です。クーリングオフ期間を過ぎてしまった場合や、業者との交渉に不安がある場合は、すぐに消費者センターに相談しましょう。

相談は無料で、消費生活相談員が問題解決に向けたアドバイスを提供してくれます。必要に応じて、業者との交渉を代行してもらうことも可能です。相談の際は、契約書や工事の見積書、領収書など、関係する書類を用意しておくと、より具体的なアドバイスを受けられます。

全国の消費者センターは、局番なしの「188」に電話をかけることで最寄りの窓口に繋がります。平日だけでなく、土日も対応している窓口もあるので、困ったらすぐに相談することをおすすめします。

信頼できる屋根板金業者の選び方

屋根板金工事は建物を長く守るための重要な工事です。適切な業者選びが、工事の品質や費用に大きく影響します。以下の4つの選び方のポイントについて詳しく解説していきます。

これらのポイントをしっかりと確認することで、信頼できる業者を見つけることができます。

選び方1:地域密着型の業者を選ぶ

地域密着型の業者を選ぶことは、安心できる工事を実現する重要なポイントです。地域に根差した業者は、その地域特有の気候や建築特性を熟知しており、適切な工事方法を提案できます。

また、実際の施工拠点や倉庫を持っているかどうかも重要な判断材料です。板金工事専門の業者であれば、必ず3メートル以上の天井高がある倉庫を持っています。これは、長尺の金属材料を保管するために必要な設備だからです。

さらに、アフターフォローの観点からも地域密着型の業者は優位です。工事後の保証対応や緊急時の対応も迅速に行えるため、長期的な安心感があります。

選び方2:実績と評判から選ぶ

施工実績と地域での評判は、業者選びの重要な判断基準です。特に板金工事は専門性の高い技術が必要なため、豊富な施工実績を持つ業者を選ぶことが重要です。

施工実績は、業者のホームページで確認できるケースが多いですが、その内容をしっかりと確認しましょう。板金工事の詳細な写真や、工事前後の比較写真などが掲載されているかどうかもチェックポイントです。

また、地域での評判は、実際の施工事例を見たり、口コミを確認したりすることで把握できます。特に、全板連(全日本板金工業組合連合会)に加盟している業者は、一定の技術水準が保証されています。

選び方3:見積もりの透明性から選ぶ

見積もりの透明性は、信頼できる業者を見分けるための重要な指標です。適切な業者は、見積書に工事内容、使用する材料、工事期間、保証内容などを詳細に記載します。

特に注目すべきは、見積もりの内訳です。材料費、労務費、諸経費などが明確に区分されているか確認しましょう。また、追加料金が発生する可能性がある項目については、その条件も明記されているべきです。

良心的な業者は、見積もり内容について丁寧な説明を行い、施主からの質問にも誠実に対応します。不明な点があれば、積極的に質問することをおすすめします。

屋根工事の見積もりについて、詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

屋根工事の見積もりで重要な5つのポイント!相見積もりのコツまで解説

選び方4:保証や資格から選ぶ

業者の保証制度や保有資格は、技術力と信頼性を判断する重要な要素です。信頼できる業者は、工事保証の内容を明確に示し、アフターフォロー体制も整えています。

特に重要なのは、建設業許可の有無です。板金工事業の許可を持っているかどうかは、専門性の証明となります。また、職人の技能資格(建築板金技能士など)の保有状況も確認すると良いでしょう。

保証期間は工事内容によって異なりますが、一般的な板金工事では5~10年の保証が付くことが多いです。保証内容と条件をしっかり確認することが重要です。

屋根工事業者の選び方について、詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

屋根工事業者の選び方を失敗するとどうなる?探す手順や悪質業者の見分け方まで

屋根板金工事ならトベシンホームにご相談ください


出典元:トベシンホーム

会社名FCR株式会社 トベシンホーム
本社所在地〒271-0064 千葉県松戸市上本郷2868-8
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関東圏を中心に、確かな技術と豊富な実績で多くのお客様から信頼をいただいているトベシンホーム。屋根板金工事においても、高度な専門性と地域に根差したサービスで、安心の施工を実現しています。

当社の板金工事は、建設業許可を持つ専門スタッフが担当し、現場調査から施工、アフターフォローまでを一貫して対応しております。千葉県・埼玉県・茨城県のそれぞれの気候特性や建築様式を熟知しており、建物の状況に合わせた最適な工事プランをご提案いたします。

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まとめ

屋根板金工事は、建物を雨水から守る重要な役割を担う工事です。主な種類には棟板金、谷板金、水切り板金があり、それぞれの劣化状況や建物の状態に応じて、適切な工事方法を選択する必要があります。

近年増加している訪問営業のトラブルを避けるためにも、信頼できる業者選びが重要です。地域密着型で実績のある業者を選び、見積もりの透明性や保証内容をしっかりと確認することをおすすめします。

屋根板金の不具合は、放置すると雨漏りなど深刻な問題につながる可能性があります。定期的な点検と早めの対応で、建物を長く守っていきましょう。不安な点があれば、専門業者への相談をためらわずに行うことが大切です。

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