【2024年最新】屋根工事の補助金制度まとめ!種類から申請方法まで解説
「補助金を使えば工事費用を抑えられると聞いたけど、本当に使えるのかな」
「補助金申請の手続きって難しそう…」
「うちの屋根工事でも補助金がもらえるのかな」
屋根工事の補助金制度について、このような不安や疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。実際、補助金制度は種類も多く、それぞれに細かな条件があるため、どの制度が自分の工事に適用できるのか判断が難しいものです。
しかし、補助金を上手に活用することで、数十万円から場合によっては100万円以上の工事費用を節約できる可能性があります。2024年は省エネ住宅の推進や耐震化支援など、新たな補助金制度も登場しています。
この記事では、屋根工事で利用できる補助金の種類や申請条件から、具体的な申請手順、注意点まで詳しく解説します。補助金制度をしっかり理解し、適切に活用することで、費用負担を抑えながら快適な住まいづくりを実現しましょう。
屋根工事・リフォームで利用できる補助金・助成金の種類
屋根工事やリフォームで利用できる補助金・助成金は、目的や対象となる工事内容によって大きく5つに分類されます。それぞれの制度について、支給条件や補助額、申請方法などが異なるため、自身の工事内容に合った制度を選択することが重要です。
自身の工事目的に合った補助金制度を選択することで、効果的に工事費用を抑えることが可能です。
長期優良住宅化を目的とした補助金制度
長期優良住宅化を目的とした補助金制度は、良質な住宅ストックの形成を目指す国土交通省の事業です。屋根の軽量化や補修、瓦の交換など、住宅の長寿命化につながる工事が対象となります。
項目 | 内容 |
---|---|
補助額 | ・評価基準型:1戸あたり80万円まで ・認定長期優良住宅型:1戸あたり160万円まで |
補助対象 | ・屋根の軽量化工事 ・屋根補修工事 ・瓦の交換(下地含む/含まない) ・足場の設置 |
条件 | ・インスペクション(建物診断)の実施 ・維持保全計画の作成 ・リフォーム履歴の作成 ・一定の性能基準を満たすこと |
支援を受けるには事前のインスペクションや計画作成が必要となるため、早めの準備が重要です。また、施工会社が窓口となることが他の制度と異なる特徴です。
耐震性能の改善を目的とした補助金制度
耐震改修のための補助金は、国と都道府県、市区町村の3つのセクションが合同で実施する制度です。2024年からは、平成12年6月までに建てられた新耐震基準の建物も対象となるケースが増えており、支援の範囲が広がっています。
項目 | 内容 |
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補助額 | ・工事費の最大80%(上限100万円) ・地域により上限額は異なる |
補助対象 | ・耐震診断 ・耐震設計 ・耐震改修工事(屋根の軽量化含む) |
条件 | ・耐震診断で1.0未満と判定された住宅 ・登録事業者による施工 ・工事後の耐震性能が基準値以上 |
耐震改修は専門的な知識が必要なため、多くの場合、設計事務所や工務店を通じて実施されます。
地球温暖化・省エネ対策の補助金制度
省エネ性能の向上を目的とした補助金制度では、断熱効果のある屋根材への交換や遮熱塗料を用いた屋根塗装工事などが対象となります。
特に、自治体独自の補助金として遮熱塗料を用いた工事への支援が増えています。たとえば、日射反射率が60%以上の塗料を使用することを条件としている自治体もあります。補助金の適用には、工事を行う地域の自治体が定める省エネ基準を満たす必要があります。
申請は工事前に行う必要があり、地域によって補助金額や条件が異なるため、事前に確認することが重要です。
耐風性能の改善を目的とした補助金制度
令和3年から始まったこの制度は、特に台風被害の多い地域での瓦屋根の耐風性能向上を支援します。手続きの窓口は市区町村となりますが、まだ取り組みを開始している自治体は限られています。
項目 | 内容 |
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補助額 | ・耐風診断:最大2.1万円 ・耐風改修:最大55.2万円 |
補助対象 | ・耐風診断 ・瓦屋根の全面改修工事 |
条件 | ・耐風診断で基準不適合と判定 ・自治体指定の事業者による施工 ・ガイドライン工法に準拠していない既存屋根 |
大規模災害時の補助金制度
地震や台風などの大規模災害発生時には、通常とは異なる特別な補助金制度が設けられます。被災した屋根の応急処置、ブルーシートの配布、修理工事など、緊急性の高い対応が支援の対象となります。
支援内容は災害の規模や種類、被害状況によって異なり、期間限定で実施されることが多いため、発生時は自治体のホームページで最新情報を確認する必要があります。また、火災保険と併用できるケースも多いため、保険会社への確認も重要です。
屋根工事で補助金を受け取るための条件
屋根工事の補助金や助成金を受け取るためには、いくつかの重要な条件を満たす必要があります。ここでは、主な5つの条件について詳しく解説していきます。
これらの条件を事前に理解しておくことで、スムーズな申請手続きが可能となります。
条件1:省エネ性・耐震性向上に効果があること
補助金を受け取るためには、単なる修繕や美観の改善だけでなく、住宅の性能向上が見込める工事である必要があります。
例えば、断熱材を用いた屋根改修や遮熱塗料による塗装工事、耐震性を高めるための屋根の軽量化工事などが該当します。経年劣化による雨漏り修理や通常の屋根メンテナンスは、基本的に補助金の対象外となります。
また、工事後の効果を証明できるよう、断熱性能や耐震性能が数値で示せることも重要です。省エネや耐震性向上の効果は、自治体が定める基準値をクリアする必要があります。
条件2:リフォーム工事の前に申請すること
補助金の申請は、必ず工事着工前におこなう必要があります。これは、工事前後の状態を比較して、実際に性能が向上したことを証明するためです。
多くの場合、工事前の現況写真や図面の提出が求められ、工事後も完了報告として改修後の写真などの提出が必要となります。また、申請から承認までに1~2ヶ月程度かかることも一般的です。
特に人気の高い補助金制度は予算に限りがあり、申請期間内でも予算が尽きれば終了となるため、計画的な申請が重要です。
条件3:指定された工事業者を利用すること
補助金制度の多くは、自治体に登録された事業者や、一定の資格・実績を持つ工事業者による施工が条件となっています。
自治体の補助金では、その地域に本店や営業所を持つ業者に限定されることが多くあります。これは、工事の品質確保や地域経済の活性化を図る目的があります。また、工事業者には補助金申請に必要な書類の作成や、工事内容の証明能力が求められます。
そのため、補助金の申請実績が豊富な業者を選ぶことで、スムーズな手続きが可能となります。
条件4:居住用の住宅であること
補助金・助成金の対象となるのは、原則として居住用の住宅に限られます。店舗や事務所、賃貸用の物件など、営利目的の建物は対象外となることがほとんどです。
また、新築工事は対象外で、既存住宅のリフォームが対象となります。住宅の所有者が実際にその建物に居住していることを証明する必要があり、申請時には住民票や建物の登記事項証明書などの提出が求められます。
ただし、制度によっては賃貸住宅の所有者が行う工事も対象となる場合があります。
条件5:税金の未納や滞納がないこと
補助金・助成金は税金を原資としているため、申請者に税金の未納や滞納がないことが条件となります。
具体的には、市区町村税、固定資産税、国民健康保険料などの滞納がないことが求められます。申請時には、納税証明書の提出が必要となるケースが多くあります。
また、暴力団との関係がないことを誓約する書類の提出も一般的です。これは公的資金の適切な使用を確保するための重要な要件となっています。
屋根工事・リフォームの補助金で受け取れる金額目安
屋根工事やリフォームで受けられる補助金額は、工事の内容や使用する屋根材によって大きく異なります。補助金制度を効果的に活用するためには、工事内容や屋根材ごとの補助金額を把握しておくことが重要です。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
工事内容別の補助金額
工事内容によって受けられる補助金額は大きく異なります。耐震改修を目的とした工事の場合、多くの自治体では工事費の最大80%(上限100万円)程度の補助が受けられます。省エネ目的の断熱改修では、工事費の20%程度(上限30万円前後)が一般的です。
遮熱塗料を使用した塗装工事の場合は、工事費の10%程度(上限13万円程度)の補助が多く見られます。特に耐風改修工事では、診断費用として最大2.1万円、改修工事として最大55.2万円の補助金が設定されています。
ただし、これらの金額は自治体によって異なり、予算の状況によっても変動する可能性があります。
屋根材別の補助金額
屋根材の種類によっても補助金額は変わってきます。長期優良住宅化リフォーム推進事業では、瓦屋根の交換工事について、下地を含む場合は1平方メートルあたり10,500円、下地を含まない場合は7,200円の補助単価が設定されています。
また、金属屋根への葺き替えなど、軽量化を目的とした工事の場合も同様の補助単価が適用されます。ただし、断熱材一体型の金属屋根による改修は、多くの補助金制度では対象外となっているため注意が必要です。補助金の総額は、これらの単価に工事面積を掛けた金額の一定割合となります。
申し訳ありません。ご指摘ありがとうございます。
内部リンクは指定された「STEP3 施工業者の選定」のみに入れ、また改行を適切に入れて読みやすく修正いたします。
補助金の申請方法5STEP
屋根工事の補助金申請は、手順を正しく踏むことが重要です。特に申請のタイミングや必要書類の準備など、事前の確認が欠かせません。ここでは、補助金を確実に受け取るための5つのステップを解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
STEP1 申請条件の確認
最初のステップとして、利用可能な補助金制度の確認が必要です。まずは、一般社団法人住宅リフォーム推進協議会のホームページや、各自治体のホームページで該当する制度を探します。
国の補助金については、国土交通省や環境省のホームページでも確認できます。重要なのは、募集時期や予算額、申請期限などの基本情報です。
特に人気の高い補助金は予算に達し次第終了となるため、募集開始時期を事前に把握しておくことが重要です。また、自身の工事が補助対象となるか、必要な条件を満たしているかも確認します。
STEP2 必要書類の準備
補助金申請に必要な書類は、制度によって異なりますが、一般的に以下のような書類が求められます。建物の登記事項証明書、住民票、納税証明書などの公的書類は取得に時間がかかる場合があるため、早めの準備が必要です。
また、工事前の建物の状態を示す写真や、工事計画書、見積書なども重要な書類となります。特に写真は、工事の必要性を証明する重要な資料となるため、建物の劣化状態や不具合箇所を複数のアングルから撮影しておく必要があります。
STEP3 施工業者の選定
施工業者の選定は、補助金申請の成否を左右する重要なステップです。多くの補助金制度では、自治体に登録された事業者や、一定の資格を持つ業者による施工が条件となっています。
また、補助金申請の実績が豊富な業者を選ぶことで、申請手続きもスムーズに進められます。業者選定の際は、補助金申請のサポート体制も重要な判断基準となります。
ただし、補助金ありきで業者を決定するのではなく、まずは複数の業者から見積もりを取得し、工事品質や価格を比較検討することが賢明です。
信頼できる業者の選び方について、詳しくは以下の記事をご参考ください。
屋根工事業者の選び方を失敗するとどうなる?探す手順や悪質業者の見分け方まで
STEP4 申請書類の提出
申請書類は、定められた期間内に不備なく提出する必要があります。書類の提出先は補助金制度によって異なり、自治体の窓口に直接提出する場合や、施工業者を通じて提出する場合があります。
この段階で重要なのは、提出前に書類の内容を再確認することです。特に記入漏れや押印忘れがないか、添付書類は揃っているかなど、細かくチェックします。
また、申請書類の控えは必ず保管しておきましょう。提出後は、審査結果の通知まで1~2ヶ月程度かかるのが一般的です。
STEP5 工事着工と完了報告
補助金の交付決定を受けてから工事を開始します。工事中は、施工状況を記録写真で残すことが重要です。
工事完了後は、完了報告書の提出が必要となります。完了報告書には、工事後の写真や工事の内容を証明する書類、請求書などを添付します。自治体の調査員による完了検査が行われる場合もあります。
検査で問題がなければ、補助金の支給が決定され、1~2ヶ月後に指定の口座に振り込まれます。なお、工事完了後の書類提出にも期限が設けられているため、注意が必要です。
屋根工事の補助金を利用する際の注意点
補助金を活用した屋根工事を成功させるためには、いくつかの重要な注意点があります。ここでは、申請時から工事完了までの間で特に気をつけるべき5つのポイントを解説します。
正しい手順で補助金申請を行わないと、せっかくの補助金を受け取れなくなってしまう可能性があります。以下で各注意点について詳しく解説していきます。
申請の通過を待ってから契約する
補助金の申請は、必ず工事契約前に行う必要があります。申請が通る前に工事契約を結んでしまうと、補助金を受け取れなくなる可能性が高くなります。
多くの自治体では、工事着工前の建物状態を確認する必要があるため、契約や工事開始のタイミングを慎重に判断することが重要です。
また、補助金の申請が通過する保証はないため、通過を前提とした契約は避けるべきです。申請から承認までは1~2ヶ月程度かかることも考慮に入れて、工事計画を立てましょう。
募集期間と予算に注意する
補助金制度には募集期間が設けられており、多くの場合、年度初めの4月から募集が開始されます。ただし、予算には限りがあるため、募集期間内であっても予算に達した時点で受付が終了となります。
特に人気の高い補助金制度では、募集開始から1ヶ月以内に予算が尽きてしまうケースも少なくありません。そのため、募集開始時期をあらかじめ確認し、必要書類を事前に準備しておくことが重要です。
年度によって予算額や募集期間が変更される可能性もあるため、最新の情報を確認することも忘れずに。
補助金の併用はできないことを把握しておく
一つの工事に対して、複数の補助金制度を併用することは原則としてできません。例えば、国の長期優良住宅化リフォーム推進事業と、自治体の耐震改修補助金を同じ屋根工事に対して申請することはできません。
ただし、工事の内容や施工箇所が異なる場合は、別々の補助金を利用できる可能性があります。補助金の併用に関する規定は制度ごとに異なるため、事前に確認することが重要です。
特に大規模なリフォームを検討している場合は、どの工事にどの補助金を適用するのが最も効果的か、よく検討しましょう。
必要書類は事前に準備しておく
補助金申請には、住民票や登記事項証明書、納税証明書など、取得に時間のかかる書類が必要となります。また、工事前の建物状態を示す写真や、詳細な工事計画書なども求められます。
これらの書類を申請直前に慌てて準備すると、予算枠に間に合わない可能性があります。特に公的機関での書類取得は、予想以上に時間がかかることがあります。
また、提出書類の不備があった場合の修正時間も考慮に入れ、余裕を持って準備を進めることが重要です。工事内容に応じて必要な書類は異なるため、事前に確認しましょう。
補助金詐欺には注意する
近年、補助金制度を悪用した詐欺被害が増えています。特に多いのが、「補助金で工事費が実質無料になる」と勧誘し、実際には申請を行わないケースです。
また、補助金申請の手数料として法外な金額を請求したり、支給された補助金の一部を施工業者が受け取ったりする悪質な事例も報告されています。
こうした被害を防ぐためには、自治体に登録された信頼できる業者を選ぶこと、複数の業者から見積もりを取ること、そして補助金制度の基本的な仕組みを理解しておくことが重要です。訪問販売での契約は特に慎重に検討しましょう。
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出典元:トベシンホーム
会社名 | FCR株式会社 トベシンホーム |
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まとめ
屋根工事の補助金制度は、工事費用を抑える有効な手段です。主な補助金として、長期優良住宅化、耐震改修、省エネ対策、耐風改修、災害時の支援などがあり、工事内容に応じて適切な制度を選択することが重要です。
補助金を確実に受け取るためには、申請条件の確認から工事完了報告まで、正しい手順で進める必要があります。特に申請のタイミングや必要書類の準備、信頼できる業者の選定がポイントとなります。
適切な準備と計画により、補助金を活用した効果的な屋根工事を実現しましょう。