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屋根工事
2025/01/13

屋根葺き替え時期の目安は20~30年!放置のリスクと耐用年数を解説

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「築20年が経って屋根の状態が気になり始めたけど、葺き替え工事した方が良いのか分からない」
「瓦のズレが見えるけど、すぐに葺き替えが必要なのかしら」
「葺き替え工事の適切な時期が知りたい」

お住まいの屋根の葺き替え時期に悩む方は少なくないでしょう。特に雨漏りなどの明確な不具合がない場合、工事の必要性を判断するのは難しいものです。

しかし、屋根材にはそれぞれ適切な耐用年数があり、その時期を過ぎて放置すると建物全体に深刻な影響を及ぼす可能性があります。実際に、葺き替えの遅れは修繕費用の増大や資産価値の低下を招くリスクがあるのです。

この記事では、屋根材ごとの耐用年数から葺き替えが必要なサイン、実際の費用相場まで詳しく解説していきます。さらに、放置した場合のリスクや施工事例も交えながら、最適な葺き替え時期の見極め方をお伝えしていきましょう。

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屋根葺き替え工事を先延ばしするとどうなる?

屋根葺き替え工事の適切な時期を逃すと、建物全体に深刻な影響を及ぼす可能性があります。以下の3つのリスクが特に懸念されます。

放置することで生じるこれらの問題は、いずれも建物の寿命を縮める原因となるでしょう。早めの対応で防げたはずの被害が、結果的に大きな損失につながるケースも少なくありません。

建物全体の耐久性が低下する

屋根葺き替えの時期を見過ごすと、最も深刻な影響を受けるのが建物の構造体です。劣化した屋根からの雨水の侵入は、建物内部の木材を腐らせ、構造強度を著しく低下させる原因となります。

特に木造住宅の場合、雨漏りによって湿気を含んだ木材は、シロアリの格好の住処となってしまいます。シロアリの被害は、建物の強度低下だけでなく、不動産価値の大幅な低下にもつながるのです。

さらに、雨水が電気配線に触れることで、漏電や火災のリスクも高まります。こうした問題は、適切な時期での葺き替え工事で防ぐことが可能なのです。

修繕費用が大幅に増加する

工事の先送りは、結果的に修繕費用の大幅な増加を招く可能性があります。早期に葺き替え工事を実施していれば30万円程度で済んだ修繕が、劣化の進行により150万円近くまで膨らんでしまうケースも報告されています。

特に雨漏りが発生すると、屋根材の交換だけでなく、天井や壁、床材まで取り替えが必要になることも。さらに、シロアリ被害が発生した場合は、駆除費用に加えて構造材の補強工事も必要となり、予想以上の出費を強いられるでしょう。

このように、適切な時期での工事を見送ることは、長期的に見ると大きな経済的負担につながるのです。

室内の快適性が損なわれる

屋根の劣化は、住まいの快適性にも大きな影響を及ぼします。雨漏りによる天井のシミや壁紙の剥がれは、見た目の問題だけでなく、カビの発生や室内の湿気上昇を引き起こす原因となります。

また、屋根材の劣化は断熱性能の低下にもつながります。夏場は室内温度が上がりやすく、冬場は暖房効率が悪化するため、エネルギー消費量の増加にもつながるでしょう。

さらに、雨漏りによる木材の腐食は、住宅特有の不快な臭いの原因にもなります。快適な住環境を維持するためにも、適切な時期での葺き替え工事が重要なのです。

屋根葺き替え工事の最適な時期は20〜30年が目安

屋根の葺き替え工事が必要となる時期は、築20~30年が一般的な目安です。屋根は風雨や紫外線、温度変化など、過酷な環境に常にさらされており、経年による劣化は避けられません。

放置すると雨漏りなどの重大なトラブルを引き起こす可能性があるため、この時期を意識した計画的な工事が重要となるでしょう。ただし、これはあくまでも目安の年数です。実際には屋根材の種類や使用環境、メンテナンス状況によって適切な時期は変わってきます。

例えば、沿岸部では潮風の影響で劣化が早まりやすく、寒冷地では凍結融解による劣化も考慮が必要です。そのため、築年数だけでなく、屋根の状態や劣化の進行具合を総合的に判断することが大切なのです。

屋根の葺き替え工事について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

主な屋根材の耐用年数と費用相場

屋根材の種類によって耐用年数と費用は大きく異なります。適切なメンテナンス時期を把握し、計画的な対応をすることで、屋根の寿命を最大限に延ばすことができます。

各屋根材の特徴と費用相場を見ていきましょう。

和瓦・洋瓦の耐用年数と費用相場

和瓦・洋瓦は、日本の伝統的な屋根材として長年使用されてきました。耐火性や耐候性に優れ、適切なメンテナンスを行うことで長期間の使用が可能です。

種類耐用年数葺き替え費用(30坪)
和瓦(粘土瓦)40〜60年120~250万円
セメント瓦20~40年120~250万円

ただし、瓦の下に敷かれる防水シートは20~30年で劣化する点に注意が必要です。この場合、葺き直し工事(防水シートの交換)という選択肢もあり、コストを抑えることが可能でしょう。

スレートの耐用年数と費用相場

スレート屋根(化粧スレート)は、比較的安価で施工がしやすい特徴を持ち、日本の住宅でも多く採用されています。

種類耐用年数葺き替え費用(30坪)
一般的なスレート15~20年95~220万円
高耐久スレート20~25年100~220万円

スレート屋根は定期的な塗装メンテナンスが重要です。7~10年ごとの塗装により、耐用年数を延ばすことができます。また、2004年以前に施工されたものはアスベスト含有の可能性がある
ため、葺き替え時は専門家による適切な処理が必要となるでしょう。

ガルバリウム鋼板の耐用年数と費用相場

ガルバリウム鋼板は、亜鉛とアルミニウムの合金でコーティングされた現代的な屋根材です。従来の金属屋根と比べて錆びにくいのが特徴です。

種類耐用年数葺き替え費用(30坪)
一般品20~30年90~200万円
高耐久品25~35年100~200万円

軽量で耐震性に優れ、メンテナンス頻度も比較的少なくて済みます。ただし、環境による影響を受けやすく、海岸部や工業地帯では耐用年数が短くなる可能性があります。

10~15年を目安に塗装などのメンテナンスを検討する必要があるでしょう。

屋根材別の耐用年数や費用相場について、詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

屋根葺き替えの判断に必要な5つのチェックポイント

屋根葺き替えの時期を判断するには、以下の5つのポイントを確認する必要があります。これらの症状が見られた場合、専門家による詳細な点検を検討しましょう。

これらの症状を早期に発見することで、適切な対応が可能となります。

ポイント1:屋根材の亀裂やひび割れ

屋根材の亀裂やひび割れは、最も注意が必要な劣化症状の一つです。耐用年数が近づくと、日々の気温変化による膨張収縮や、風雨の影響でこれらの症状が現れやすくなります。

特に広範囲にわたる亀裂やひび割れが見られる場合は要注意です。破損した屋根材の破片は落下の危険性もあり、早急な対応が必要となるでしょう。

また、一部分の亀裂でも、そこから雨水が侵入して雨漏りの原因となる可能性があります。

台風や強風の後は特に注意深く確認することが大切です。目視で確認できる範囲でも、これらの症状が見られた場合は、専門家による詳細な点検を依頼することをおすすめします。

ポイント2:コケや藻の繁殖状態

屋根にコケや藻が繁殖している場合、防水性能の低下が疑われます。これらの症状は、屋根材が湿気を含み続けている状態を示しており、内部まで劣化が進行している可能性が高いのです。

特に注意が必要なのは、コケが根付いている状態です。コケの根が屋根材の内部に侵入することで、材質を徐々に劣化させていきます。また、コケの繁殖は屋根材の表面を浸食し、耐久性を著しく低下させる原因となります。

さらに、コケの繁殖は見た目の問題だけでなく、雨水の排水効率も低下させます。この状態が続くと、雨漏りのリスクも高まってくるため、早めの対策が重要となるでしょう。

ポイント3:屋根材のめくれや浮き

屋根材のめくれや浮きは、強風による屋根材の飛散や雨漏りにつながる危険な症状です。

特に留め具の緩みや劣化によって生じる浮きは、台風などの強風時に近隣への被害を引き起こす可能性もあります。

また、屋根材の一部が浮いた状態では、そこから雨水が侵入しやすくなります。特に気を付けたいのは、屋根に上がった際にフカフカと感じる箇所です。これは屋根材の内部まで水が浸透し、下地材が腐食している可能性を示しています。

このような症状が見られた場合、応急処置的な補修では根本的な解決にならないことが多く、葺き替えを含めた本格的な改修を検討する必要があるでしょう。

ポイント4:防水性能の低下

防水性能の低下は、天井や壁のシミ、雨漏りの形跡として現れます。特に梅雨や台風シーズンには、これらの症状が顕著になってくるでしょう。

防水性能の低下は、屋根材自体の劣化だけでなく、下地に敷かれた防水シートの劣化が原因となることも多いのです。防水シートは一般的に20~30年で劣化するため、屋根材の状態が良好でも雨漏りが発生することがあります。

室内の天井にシミや染みが見られる場合は、すでに雨水が建物内部まで到達している証拠です。このような状態を放置すると、建物の構造体にまで悪影響を及ぼす可能性があるため、早急な対応が必要となります。

ポイント5:表面の色あせや劣化

屋根材の表面の色あせや劣化は、紫外線や風雨による経年劣化の兆候です。特に塗装が施されている屋根材では、塗膜の劣化により本体の保護機能が低下していきます。

目立った損傷がなくても、全体的な色あせが進行している場合は要注意です。特に金属屋根の場合、表面の塗装が劣化すると錆びの発生リスクが高まります。また、スレート屋根では表面の剥離や粉状の物質(チョーキング現象)が見られることもあります。

このような症状が見られたら、まずは塗装によるメンテナンスを検討しましょう。ただし、すでに耐用年数を超えている場合や、複数の劣化症状が見られる場合は、葺き替えを視野に入れた検討が必要となるでしょう。

屋根葺き替え工事の時期に迷っている方へ

葺き替え工事の時期を決めるには、建物の状態や予算、季節性など、様々な要素を考慮する必要があります。以下では、適切な判断をするための重要なポイントをご紹介します。

計画的な対応で、最適なタイミングでの工事実施が可能となります。

定期的に点検しよう

定期的な点検は、適切な葺き替え時期を見極めるための重要な要素となります。年に2回程度、特に台風シーズン前と冬季の前に点検を行うことで、屋根の状態を継続的に把握することができます。

早期発見・早期対応により、突発的な工事を避け、計画的な予算確保が可能となります。また、劣化が軽度なうちに対応することで、工事費用を抑えることもできるでしょう。

点検は室内からでも天井のシミや雨漏りの形跡をチェックできますが、屋根に上っての点検は危険を伴うため、専門業者への依頼をおすすめします。定期点検を習慣化することで、建物の長寿命化にもつながるのです。

屋根の点検方法について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

信頼できる専門業者に相談しよう

近年、点検商法による被害が増加しています。特に「無料点検」を謳って突然訪問し、不安を煽って工事を迫る悪質な業者には注意が必要です。信頼できる業者を選ぶことが、適切な工事実施の第一歩となります。

信頼できる業者の特徴として、点検時の写真や動画を細かく説明してくれること、建設業許可や必要な資格を保持していること、地域での実績が豊富であることなどが挙げられます。

また、複数の工事プランを提示し、メリット・デメリットを丁寧に説明してくれる業者を選びましょう。

急かされて即決することは避け、必ず複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。相見積もりを取ることで、適正な価格での工事実施が可能となるのです。

屋根工事業者の選び方について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

屋根葺き替え工事はトベシンホームにお任せ


出典元:トベシンホーム

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トベシンホームは、関東圏で数多くの屋根工事実績を持つ、信頼性の高い外装リフォーム専門店です。千葉県・埼玉県・茨城県を拠点に、各地域の気候条件や建築様式を熟知した専門スタッフが、お客様の大切な住まいにふさわしい工事プランをご提案しています。

私たちの強みは、調査からアフターフォローまでを一貫して自社スタッフが担当する体制です。これにより、高品質な施工と適正価格を実現しています。

屋根の状態でお悩みの際は、まずは無料診断をご利用ください。最短即日での現地調査も可能ですので、お気軽にご相談ください。

まとめ

屋根の葺き替え工事は、築20~30年を目安に検討が必要となります。ただし、これはあくまでも目安であり、実際の工事時期は屋根材の種類や使用環境によって変わってくるでしょう。

定期的な点検を行い、亀裂やひび割れ、コケの繁殖、色あせなどの劣化サインを見逃さないことが重要です。早期発見・早期対応により、建物への悪影響を最小限に抑え、修繕費用の抑制にもつながります。

工事を検討する際は、必ず信頼できる専門業者に相談し、複数の見積もりを比較検討することをおすすめします。適切な時期に適切な工事を行うことで、大切な住まいを長く守ることができるのです。

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