屋根工事の主な種類は7つ!各工事の内容と費用相場まで解説
「うちの屋根、どんな工事が必要なんだろう」
「業者に提案してもらった工事内容で合ってるか不安だな」
「補修で済むのか、全面的な工事が必要なのか知りたい」
屋根工事の種類や工事範囲の判断に迷う方は少なくありません。特に初めて屋根工事を検討する場合、どの工事方法を選べば良いのか判断が難しいものです。
実際、屋根工事には葺き替えから部分補修まで様々な種類があり、建物の状態や予算によって最適な工事方法は異なります。
この記事では、主な屋根工事の種類とその特徴、費用相場から選び方のポイントまで詳しく解説します。
建物に合った適切な工事方法を選ぶことで、無駄な支出を抑え、耐久性の高い屋根へと生まれ変わらせることができます。実例も交えながら、あなたの家に最適な屋根工事を見つけるためのポイントをお伝えしていきます。
屋根工事の主な種類と費用相場
屋根工事には様々な種類があり、それぞれ工事内容や費用が異なります。建物の状態や予算に応じて、最適な工事方法を選ぶ必要があります。以下の7種類の工事について、工事内容や特徴、費用相場を解説します。
適切な工事を選ぶことで、無駄な出費を抑えることができるでしょう。
屋根工事の基本的な情報については、以下の記事でより詳しく解説していますので、ご参考にしてください。
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工事種類①:屋根葺き替え工事
屋根葺き替え工事は、既存の屋根材を全て撤去し、新しい屋根材に交換する最も本格的な工事です。下地からすべてを新しくできる根本的な改修方法となります。
劣化状態や雨漏りの程度によって、野地板や防水シートまで交換が必要になる場合もあります。耐震性を考慮して軽量な屋根材に変更することも可能です。
項目 | 内容 |
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工事内容 | ・既存屋根材の撤去 ・防水シートの交換 ・野地板の補修/交換 ・新規屋根材の設置 |
費用目安(30坪) | 120〜180万円 |
工期 | 約12〜20日程度 |
おすすめの場合 | ・築30年以上経過 ・複数箇所で雨漏り発生 ・下地の劣化が進行 |
メリット | ・屋根全体を刷新できる ・新しい屋根材に変更可能 ・耐震性の向上が可能 |
デメリット | ・費用が高額 ・工期が長い ・廃材処理が必要 |
屋根の葺き替え工事について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。
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工事種類②:屋根葺き直し工事
葺き直し工事は、既存の屋根材を一度取り外し、使用可能な部材を再利用しながら葺き直す工事方法です。
主に瓦屋根で採用される工法で、環境にも配慮した選択肢となります。3材料費を抑えられる一方で、再利用できない部材も出てくるため、事前の状態確認が重要です。
項目 | 内容 |
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工事内容 | ・既存屋根材の取り外し ・再利用可能な部材の選別 ・下地の補修 ・屋根材の再設置 |
費用目安(30坪) | 80〜120万円 |
工期 | 約8〜15日程度 |
おすすめの場合 | ・瓦屋根の場合 ・屋根材の状態が良好 ・下地の補修が必要 |
メリット | ・費用を抑えられる ・環境に優しい ・材料の無駄が少ない |
デメリット | ・イメージチェンジ不可 ・再利用できない部材も発生 ・全ての屋根材に適用不可 |
工事種類③:屋根カバー工法
カバー工法は、既存の屋根材を残したまま、新しい屋根材を重ねて設置する工事方法です。
撤去工事が不要なため、比較的安価に抑えられます。特にスレート屋根のリフォームで多く採用されており、断熱性や遮音性の向上も期待できます。
項目 | 内容 |
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工事内容 | ・既存屋根の清掃 ・下地材の設置 ・新規屋根材の重ね施工 ・周辺部材の取り付け |
費用目安(30坪) | 80〜120万円 |
工期 | 約1週間〜2週間程度 |
おすすめの場合 | ・スレート屋根の場合 ・下地が健全な状態 ・費用を抑えたい場合 |
メリット | ・工期が短い ・費用が比較的安価 ・断熱性が向上 |
デメリット | ・屋根全体の重量が増加 ・下地調査が重要 ・瓦屋根には不向き |
屋根カバー工法について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。
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工事種類④:屋根塗装工事
屋根塗装工事は、表面を塗装することで防水性や耐久性を向上させる最も一般的なメンテナンス方法です。
見た目の美観を取り戻せるだけでなく、遮熱塗料を使用することで夏場の室温上昇を抑える効果も期待できます。ただし、屋根材の劣化が進行している場合は、根本的な解決にならない可能性があります。
項目 | 内容 |
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工事内容 | ・高圧洗浄 ・下地処理 ・塗装(下塗り、中塗り、上塗り) |
費用目安(30坪) | 30〜50万円 |
工期 | 3〜4日程度 |
おすすめの場合 | ・築10年程度 ・劣化が軽度 ・予算を抑えたい場合 |
メリット | ・費用が安価 ・工期が短い ・色の選択が可能 |
デメリット | ・根本的な改修は不可 ・定期的な塗り替えが必要 ・天候に左右される |
工事種類⑤:漆喰補修工事
瓦屋根の漆喰部分を補修する工事です。
漆喰は瓦を固定し防水性を高める重要な役割を果たしますが、15年程度で劣化するため定期的な補修が必要です。補修を怠ると瓦のズレや落下、雨漏りの原因となるため、早期発見・早期対応が重要です。
項目 | 内容 |
---|---|
工事内容 | ・古い漆喰の除去 ・新しい漆喰の施工 ・瓦のズレ修正 |
費用目安(30坪) | 5〜30万円 |
工期 | 1〜2日程度 |
おすすめの場合 | ・漆喰の剥がれ ・瓦のズレ ・築15年以上経過 |
メリット | ・費用が比較的安価 ・工期が短い ・雨漏り予防効果 |
デメリット | ・定期的な補修が必要 ・瓦の状態次第で大規模工事も ・天候に左右される |
工事種類⑥:棟板金交換工事
屋根の頂部(棟)の板金を交換する工事です。棟板金は雨水の侵入を防ぐ重要な部分ですが、風の影響を最も受けやすい箇所でもあります。劣化や損傷を放置すると雨漏りの原因となるため、定期的な点検と必要に応じた交換が推奨されます。
項目 | 内容 |
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工事内容 | ・既存棟板金の撤去 ・下地の補修 ・新規棟板金の設置 |
費用目安(30坪) | 1〜5万円/m |
工期 | 1〜2日程度 |
おすすめの場合 | ・板金の錆び ・固定部分の緩み ・築10年以上経過 |
メリット | ・費用が安価 ・工期が短い ・雨漏り予防効果 |
デメリット | ・部分的な改修のみ ・屋根全体の点検も必要 ・高所作業 |
工事種類⑦:雨樋交換工事
雨水を適切に排水するための雨樋を交換する工事です。
破損や劣化による水漏れは、外壁の汚れや基礎部分への悪影響、さらには雨漏りのリスクも高めます。特に落ち葉の多い環境では詰まりやすく、定期的な点検と清掃が重要です。
項目 | 内容 |
---|---|
工事内容 | ・既存雨樋の撤去 ・新規雨樋の設置 ・勾配調整 |
費用目安(30坪) | ・直樋:1〜2万円/m ・軒樋:2〜3万円/m |
工期 | 1〜2日程度 |
おすすめの場合 | ・雨樋の破損 ・水漏れ ・詰まりが多発 |
メリット | ・費用が安価 ・工期が短い ・メンテナンスが容易 |
デメリット | ・部分的な改修のみ ・高所作業 ・定期清掃が必要 |
屋根工事の費用相場や適正価格について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
屋根工事の費用相場を解説!種類別の費用相場と安く抑えるコツまで
屋根材別の工事内容と費用相場
屋根材の種類によって工事内容や費用、耐久性が大きく異なります。また、メンテナンス方法や修理の必要性も屋根材によって変わってきます。ここでは主な3種類の屋根材について、それぞれの特徴と工事内容、費用相場を解説します。
これらの情報を理解することで、より適切な屋根材の選択や工事方法の判断が可能となります。
屋根材①:ストレート屋根
最も一般的なコロニアル(スレート)屋根の工事です。耐用年数は20〜30年で、比較的安価に施工が可能です。定期的な塗装によるメンテナンスが必要ですが、カバー工法での改修も選択できるため、将来的な工事方法の選択肢が広いのが特徴です。
項目 | 内容 |
---|---|
特徴 | ・軽量で施工性が良い ・価格が比較的安価 ・色やデザインの選択肢が豊富 |
主な商品名 | ・コロニアルグラッサ ・コロニアルクァッド |
耐用年数 | 20〜30年 |
メンテナンス周期 | 塗装:7〜10年 |
主な工事内容 | ・塗装工事 ・カバー工法 ・葺き替え工事 |
工事費用目安(30坪) | ・塗装:30〜50万円 ・カバー工法:80〜120万円 ・葺き替え:100〜150万円 |
メリット | ・費用が安価 ・工期が短い ・メンテナンスが容易 |
デメリット | ・部分的な改修のみ ・高所作業 ・定期清掃が必要 |
屋根材②:瓦屋根
伝統的で耐久性の高い瓦屋根は、30〜50年と長い耐用年数を誇ります。台風にも強く、メンテナンスは主に漆喰の補修のみとなります。ただし、重量が重いため耐震性への配慮が必要で、工事費用も他の屋根材と比べて高額となります。
項目 | 内容 |
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特徴 | ・高い耐久性 ・伝統的な和の外観 ・防火性能が高い |
耐用年数 | 30〜50年 |
メンテナンス周期 | 漆喰補修:15年程度 |
主な工事内容 | ・漆喰補修 ・葺き直し ・葺き替え工事 |
工事費用目安(30坪) | ・漆喰補修:5〜30万円 ・葺き直し:100〜150万円 ・葺き替え:150〜250万円 |
メリット | ・耐用年数が長い ・台風に強い ・塗装不要 |
デメリット | ・工事費用が高額 ・重量が重い ・補修時の部材調達が困難な場合あり |
屋根材③:金属屋根
ガルバリウム鋼板などの金属屋根は、軽量で施工性が良く、工期も短いのが特徴です。30〜40年の耐用年数があり、さびにも強い特性を持っています。特に近年は、断熱材との一体型の製品も増えており、快適性を重視する方にもおすすめです。
項目 | 内容 |
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特徴 | ・軽量で施工性が良い ・工期が短い ・現代的なデザイン |
耐用年数 | 30〜40年 |
メンテナンス周期 | 塗装:10〜15年 |
主な工事内容 | ・塗装工事 ・カバー工法 ・葺き替え工事 |
工事費用目安(30坪) | ・塗装:30〜50万円 ・カバー工法:70〜110万円 ・葺き替え:100〜160万円 |
メリット | ・軽量で耐震性が高い ・錆びに強い ・断熱性能が選択可能 |
デメリット | ・雨音が大きい ・へこみやすい ・高温になりやすい |
屋根工事の種類や費用が適切か見極めるポイント
工事の種類や費用の適切性を判断するには、いくつかの重要なポイントがあります。見積もりの比較や工事内容の確認、劣化状態の把握など、総合的な判断が必要です。
以下の4つのポイントを参考に、適切な工事を選びましょう。
これらのポイントを押さえることで、適切な工事方法の選択と、無駄のない費用での施工が可能となります。
ポイント1:複数の業者から見積もりを取る
適正価格を把握するためには、最低でも3社以上から見積もりを取得することが重要です。
見積額だけでなく、提案される工事内容や使用する材料、工法なども比較検討しましょう。各社の見積もり金額に大きな差がある場合は、なぜその差が生じているのかを確認することも大切です。
また、現地調査の際の対応や説明の丁寧さ、質問への回答の的確さなども、業者選びの重要な判断材料となります。過度に安価な見積もりや、強引な営業手法を取る業者は避けるべきでしょう。見積もり依頼時は工事内容や範囲を明確に伝え、各社で同条件での比較ができるようにすることがポイントです。
屋根工事業者の選び方について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。
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ポイント2:見積書の内容を細かくチェックする
見積書には工事内容の詳細や使用材料、工期、保証内容などが明記されているか確認が必要です。特に材料費と工賃の内訳、追加費用の有無は重要なチェックポイントとなります。
見積書の金額が安くても、後から追加費用が発生するケースもあるため注意が必要です。各項目の単価や数量が明確に記載されているか、保証内容は具体的に示されているかもチェックしましょう。
不明な点や疑問点がある場合は、必ず質問して確認することが重要です。曖昧な表現や分かりにくい専門用語については、分かりやすい説明を求めましょう。
見積書の内容確認のポイントについて、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。
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ポイント3:工事内容と劣化状態を照らし合わせる
提案された工事内容が、実際の劣化状態に見合っているか確認することが重要です。過剰な工事を提案されていないか、また必要な修理が含まれているかをしっかりチェックしましょう。屋根の状態を写真やビデオで記録し、複数の業者の診断結果を比較することも有効です。
特に大規模な工事を提案された場合は、その必要性について具体的な説明を求めましょう。劣化箇所や不具合の状況、予想される問題点など、詳細な説明を受けることで適切な判断が可能となります。また、現状で対応可能な工法や、段階的な補修プランなど、複数の選択肢を提示してもらうことも大切です。
ポイント4:工事の必要性を総合的に判断する
工事の緊急性、予算との兼ね合い、将来的な維持管理費など、様々な要素を考慮して判断することが重要です。応急処置で対応可能か、全面的な工事が必要かなど、状況に応じた適切な判断が必要となります。
建物の築年数や今後の使用計画、周辺環境なども考慮に入れましょう。また、補助金や火災保険の活用可能性も検討し、総合的な視点で工事の必要性を判断することが大切です。明確な判断基準を持つことで、適切な時期に必要な工事を実施することができます。
屋根工事のタイミングについて、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。
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会社名 | FCR株式会社 トベシンホーム |
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まとめ
屋根工事は、葺き替えから塗装まで様々な種類があり、それぞれに特徴と費用相場が異なります。部分修理であれば数万円程度から可能ですが、葺き替え工事では足場の設置から解体まで含めると12〜20日程度の工期と100万円以上の費用が必要となります。
工事方法の選択は、建物の状態や予算に応じて慎重に判断する必要があります。そのためには、複数の業者から見積もりを取得し、工事内容や費用の妥当性を比較検討することが重要です。また、見積書の内容を細かくチェックし、提案された工事が実際の劣化状態に見合っているかも確認しましょう。
屋根は建物を守る重要な役割を担っています。適切な工事方法を選択し、信頼できる業者に依頼することで、長期にわたって安心して暮らせる住まいを維持することができます。工事を検討する際は、一時的な費用だけでなく、長期的な視点での判断が大切となります。