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屋根工事
2024/12/26

屋根リフォームの費用相場と工法を解説!補助金や業者の選び方まで

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「屋根の傷みが気になるけど、いつ工事すべきか分からない」
「屋根リフォームの見積もりをとったけど、金額が妥当なのか不安」
「屋根リフォームで補助金は使えるのかな」

屋根リフォームを検討する際、多くの方がこうした不安や疑問を抱えているのではないでしょうか。特に初めて工事を考える場合、工法の選択や費用の相場感がつかめず、判断に迷うことも少なくありません。

実は、屋根リフォームの方法は建物の状態や予算によって大きく異なります。塗装による簡易な補修から全面的な葺き替えまで、工事費用は数十万円から数百万円まで幅広いのです。

この記事では、屋根リフォームの種類や費用相場はもちろん、補助金の活用方法や信頼できる業者の選び方まで詳しく解説していきます。

適切な判断基準を持つことで、必要以上の出費を抑え、後悔のない屋根リフォームを実現できるでしょう。

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屋根リフォームが必要な3つの理由

屋根リフォームは、建物を長く維持するために重要な工事です。なぜ屋根リフォームが必要なのか、主な理由を解説します。

計画的なリフォームを行うことで、建物を長く快適に保つことができます。

理由1:家の寿命を延ばす

屋根は建物の中で最も過酷な環境にさらされる部分です。夏は強い日差しにより高温となり、冬は雪や凍結の影響を受けます。また、台風による強風や大雨にもさらされるため、徐々に劣化が進行していきます。

特に雨漏りは、放置すると建物内部の木材を腐らせ、建物の強度自体を低下させる原因となります。さらに、壁材の劣化やカビの発生など、二次被害を引き起こすリスクも高まるのです。

このような建物へのダメージを防ぐためにも、定期的な点検とメンテナンスが重要となるでしょう。適切な時期にリフォームを実施することで、建物全体の寿命を大幅に延ばすことが可能です。

理由2:資産価値の低下を防ぐ

屋根の状態は、建物の資産価値に大きな影響を与えます。特に中古住宅として売却する場合、屋根の劣化は物件価値を大きく下げる要因となります。

見た目の劣化は、建物全体の印象を悪くするだけでなく、メンテナンス不足のサインとして捉えられます。たとえば、苔の発生や色あせは、建物の管理状態の悪さを示す象徴となってしまうのです。

一方で、適切なタイミングでリフォームを実施することで、建物の美観を保ち、資産価値の維持につながります。特に耐久性の高い屋根材への葺き替えは、将来的な売却時の大きなアピールポイントとなるでしょう。

理由3:長期的な費用増加やリスクを予防できる

屋根の不具合を放置すると、修繕費用が大幅に増加するリスクがあります。小さな劣化の段階であれば、塗装工事など比較的安価な工事で対応できます。しかし、雨漏りなどの重大な問題に発展すると、葺き替え工事が必要となり、費用は数倍に膨らむことも。

また、建物内部への被害が広がると、家具や電化製品など、建物以外への被害も発生する可能性があります。さらに、カビの発生は居住者の健康被害にもつながりかねません。

このような事態を防ぐためにも、早期発見・早期対応が重要となるのです。定期的な点検と適切なタイミングでのリフォームにより、長期的な費用増加やリスクを予防することができます。

【種類別】屋根リフォーム工法の特徴と費用相場

屋根リフォームには、大きく分けて3つの工法があります。建物の状態や予算に応じて、最適な工法を選択することが大切です。

以下、それぞれの工法について詳しく解説していきましょう。

適切な工法を選ぶことで、無駄な出費を抑えることができます。

工法1:塗装工事の特徴と費用相場

塗装工事は、築10年程度の比較的新しい屋根に適した工法です。屋根材の劣化が軽度な段階で実施することで、耐久性を高め、寿命を延ばす効果が期待できます。

塗料の種類耐用年数費用(1缶)
アクリル塗料3年未満5,000〜10,000円
ウレタン塗料3〜5年5,000〜15,000円
シリコン塗料5〜7年15,000〜40,000円
フッ素塗料7〜10年40,000〜80,000円

総工事費用は15〜80万円程度で、3つの工法の中では最も安価となっています。工事期間も約2週間程度と短いのが特徴です。

ただし、屋根材の傷みが激しい場合や下地に問題がある場合は、塗装工事では対応できないでしょう。

屋根工事の種類別の費用相場について、詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

→屋根工事の費用相場を解説!種類別の費用相場と安く抑えるコツまで

工法2:カバー工法の特徴と費用相場

カバー工法は、既存の屋根材を撤去せずに、その上から新しい屋根材を重ねる工法です。築20〜30年程度の建物で、下地がまだ健全な場合に適しています。

項目内容
適用時期築20〜30年
工事費用60〜250万円
工事期間約1週間
メリット解体不要、工期短縮、騒音少
デメリット重量増加、耐震性への影響

下地の状態が良好であれば、解体費用や廃材処理費が不要なため、葺き替え工事よりも費用を抑えられます。

ただし、屋根の総重量が増えることから、建物の耐震性については事前の確認が必要となるでしょう。

カバー工法の仕組みから費用相場、メリット・デメリットについて、詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

→屋根カバー工法とは?費用相場と失敗しない7つのポイントを徹底解説

工法3:葺き替え工事の特徴と費用相場

葺き替え工事は、既存の屋根材を完全に撤去し、防水シートから新しく施工する最も大規模な工法です。築30年以上経過した建物や、下地まで劣化が進んでいる場合に推奨されます。

項目内容
適用時期築30年以上
工事費用70〜260万円
工事期間約2週間
メリット下地からの完全改修、耐震性向上
デメリット高額、工期長め、騒音・粉塵

下地から全て新しくなるため、最も確実な改修方法と言えます。軽量な屋根材に変更することで耐震性を向上させることができ、建物の資産価値を高める効果も期待できるでしょう。

屋根葺き替え工事の工期や費用について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

→【完全版】屋根葺き替え工事の費用相場・工期・補助金・業者選びまで解説

屋根材の種類と費用相場

屋根材の選択は、建物の耐久性や外観に大きく影響します。代表的な3つの屋根材について、それぞれの特徴と費用相場を解説していきましょう。

建物の状態や予算に応じて、最適な屋根材を選択することが大切です。

屋根材1:スレート屋根

項目内容
施工単価5,000〜7,000円/㎡
耐用年数20〜25年
重量約68kg/坪
メリット軽量、豊富なカラーバリエーション
デメリット着色落ち、耐久性やや低め

スレートは、薄い板状の屋根材で、軽量なため耐震性に優れています。最大で24色以上のカラーバリエーションがあり、建物の外観に合わせやすいのが特徴です。価格も比較的安価で、3種類の屋根材の中では最もコストを抑えられます。

ただし、10年程度で塗装のメンテナンスが必要となり、厚みが約5ミリと薄いため、耐久性はやや劣ります。定期的なメンテナンスを行うことで、長寿命化を図ることが重要です。

屋根材2:ガルバリウム鋼板

項目内容
施工単価6,000〜8,000円/㎡
耐用年数50年以上
重量約17kg/坪
メリット軽量、長寿命、熱反射性
デメリット衝撃に弱い、施工難度高め

ガルバリウム鋼板は、アルミニウム、亜鉛、シリコンを含むメッキ鋼板です。耐食性と長期耐久性を兼ね備え、熱反射率にも優れています。また、とても軽量なため、耐震性の向上にも貢献します。

一方で、薄い板金のため衝撃に弱く、凹みやすい特徴があります。また、比較的新しい屋根材のため、施工経験が豊富な業者を選ぶ必要があるでしょう。

屋根材3:瓦屋根

項目内容
施工単価8,000〜10,000円/㎡
耐用年数50年以上
重量約165kg/坪
メリット高耐久性、防水性、デザイン性
デメリット高重量、漆喰の定期補修必要

瓦屋根は、50年以上の耐久性を持つ伝統的な屋根材です。防水性に優れ、高温で焼成されているため強度も高く、和風建築との相性も抜群です。釉薬を使用した瓦は色落ちの心配もありません。

しかし、1坪あたり約165kgと非常に重いため、耐震性への影響を考慮する必要があります。また、瓦を支える漆喰は10〜15年ごとの補修が必要となるでしょう。

屋根リフォームで使える補助金・助成金

屋根リフォームでは、工事の目的や内容によって様々な補助金制度を活用できます。適切な制度を選択することで、工事費用を大きく抑えることが可能です。

制度名補助上限額対象工事
長期優良住宅化リフォーム・評価基準型:80万円
・認定長期優良型:160万円
屋根の軽量化、補修工事、瓦の交換など
耐震改修補助金工事費の最大80%(上限100万円)耐震性能を向上させる屋根工事全般
省エネ対策補助金自治体により異なる断熱・遮熱効果のある屋根材への交換、塗装工事
耐風改修補助金・診断:2.1万円
・改修:55.2万円
瓦屋根の耐風性向上工事

これらの補助金を活用する際は、いくつかの重要な注意点があります。まず、申請は必ず工事着工前に行う必要があります。工事後の申請では補助金を受け取ることができないでしょう。

また、多くの場合、自治体に登録された指定工事業者による施工が条件となります。

補助金制度は年度ごとに内容や予算が変更される可能性があるため、利用を検討する際は最新の情報を確認することが重要です。

特に人気の高い補助金は、予算に達し次第終了となることも多いため、早めの準備と申請をおすすめします。

屋根リフォーム・工事の補助金について、詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

→【2024年最新】屋根工事の補助金制度まとめ!種類から申請方法まで解説

悪徳な屋根リフォーム業者とは絶対に契約しない

屋根リフォームの訪問販売では、特に注意が必要です。点検商法や次々商法といった悪質な手口により、必要以上の工事を勧めるケースが後を絶ちません。

典型的な手口は、「今なら特別価格」「このまま放置すると危険」などと不安をあおり、その場で契約を迫ってくることです。特に高齢者を狙った悪質な勧誘も多く報告されています。

信頼できる業者は、見積書に工事内容や費用の内訳を明確に記載し、十分な検討時間を設けてくれます。逆に、総額のみを提示したり、即決を迫ったりする業者とは契約を避けるべきでしょう。

業者選びの際は、必ず複数社から見積もりを取り、工事内容や価格を比較検討することが重要です。また、実績や保証内容、アフターフォロー体制なども確認することをおすすめします。

失敗しない屋根リフォーム業者の選び方

屋根リフォームの成功は、信頼できる業者選びにかかっています。

以下の5つのポイントを押さえることで、失敗のない業者選択が可能です。

これらのポイントを意識して業者を選ぶことで、満足度の高い屋根リフォームを実現できます。

見積もりは必ず複数社から取る

同じ工事内容でも、業者によって見積もり金額に大きな差が出ることがあります。最低でも3社以上から見積もりを取ることで、適正な価格相場を把握することが可能です。

見積もりを比較する際は、単に金額だけでなく、工事内容の違いにも注目しましょう。使用する材料の品質や工事範囲、施工方法など、詳細な内容を確認することが重要です。また、見積書には必ず内訳が記載されているか確認し、曖昧な項目がある場合は具体的な説明を求めることが大切です。

安価な見積もりに飛びつくのではなく、なぜその価格差が生まれるのか、業者に詳しく確認することをおすすめします。

屋根リフォーム・工事の見積もりについて、詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

→屋根工事の見積もりで重要な5つのポイント!相見積もりのコツまで解説

実績と経験が豊富な業者を選ぶ

業者の実績や経験は、工事の品質に直結します。施工実績や住宅メーカーとの取引実績、業界での活動年数などを確認しましょう。特に補助金申請を考えている場合、申請実績のある業者を選ぶことで、スムーズな手続きが期待できます。

また、屋根工事の専門性を示す資格の有無も重要なポイントとなります。屋根施工技能士や建築施工管理技士などの資格保有者がいるかどうかも確認するとよいでしょう。施工事例の写真や、可能であれば実際の施工現場の見学も、業者の技術力を判断する材料となります。

保証内容をしっかり確認する

屋根工事後のトラブルに備え、保証内容を事前に確認することが重要です。保証期間や保証対象となる不具合の範囲、保証適用の条件などを具体的に確認しましょう。標準的な保証期間は工法によって異なりますが、一般的に塗装は5〜10年、カバー工法や葺き替えは10〜15年程度が目安です。

保証書の発行有無も重要なポイントです。また、保証を受けられる条件(定期点検の実施など)や、保証対象外となる事項についても確認が必要です。会社の経営状態も保証の信頼性に関わるため、創業年数や財務状況なども考慮に入れましょう。

アフターフォロー体制が整っている

工事完了後のサポート体制も、業者選びの重要な判断基準となります。定期点検の実施や、緊急時の対応体制が整っているかを確認することが大切です。特に雨漏りなどの緊急を要する問題が発生した場合、迅速な対応が可能な体制が整っているかどうかが重要です。

また、点検や修理の際の費用体系が明確になっているか、専門のアフターサービス担当者がいるかなども確認のポイントです。さらに、過去の顧客からのクレーム対応実績や、トラブル発生時の具体的な解決事例なども、可能な範囲で確認しておくとよいでしょう。

地域密着で信頼できる業者を選ぶ

地域に根差した業者は、その地域特有の気候や建築様式を熟知しています。また、緊急時の対応も迅速に行える利点があります。地元での評判や口コミ、施工実績なども確認しやすく、信頼性の判断材料として有効です。

補助金の活用を考えている場合、多くの自治体では地域に本店や営業所を持つ業者であることが条件となっています。また、近隣での施工実績が豊富な業者は、地域特有の課題や規制にも精通しているため、スムーズな工事進行が期待できます。地域のハウスメーカーや工務店との連携実績も、信頼性を示す重要な指標となるでしょう。

屋根工事業者の選び方について、詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

→屋根工事業者の選び方を失敗するとどうなる?探す手順や悪質業者の見分け方まで

東京・千葉・埼玉・神奈川・茨城県の屋根リフォームならトベシンホームへ


出典元:トベシンホーム

会社名FCR株式会社 トベシンホーム
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トベシンホームは、首都圏で豊富な施工実績を誇る屋根工事の専門店です。とりわけ千葉県・埼玉県・茨城県では、地域の気候特性や建築様式を熟知した経験豊富なスタッフが、お客様の要望に合わせた最適な工事プランをご提案します。

工事の品質はもちろん、見積りの作成から施工後のアフターフォローまで、すべてを自社スタッフで対応することで、安心して任せられる体制を整えています。補助金申請のサポートも行っており、お客様の予算に合わせた工事プランをご提案することが可能です。

屋根の状態が気になる方は、まずは無料点検をご利用ください。最短即日での現場調査にも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。

まとめ

屋根リフォームを成功させるには、適切な工法の選択と信頼できる業者選びが重要です。塗装、カバー工法、葺き替えの3つの工法はそれぞれ特徴が異なり、建物の状態や予算に応じて最適な方法を選ぶ必要があるでしょう。

また、補助金制度を活用することで、工事費用を大きく抑えることができます。ただし、申請には細かな条件があり、工事前の申請が必要となるため、計画的な準備が欠かせません。

業者選びでは、実績や保証内容、アフターフォロー体制などをしっかりと確認し、必ず複数社から見積もりを取ることをおすすめします。適切な判断基準を持つことで、満足度の高い屋根リフォームを実現できるでしょう。

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